概要
- もともと Intel が IAL(Intel Accelerator Link) という名称で社内開発していた独自リンク規格を改称の上、一般に公開したもの
- CXL は PCIe の物理的・電気的インターフェイス上に構築されている
- CXL は PCIe をベースとした高性能なインターコネクト規格で、CPU、メモリ、GPUなど異なるデバイス間での低レイテンシーなデータ転送を可能にするもの
- CXL-Opt は CXL 規格を活用して、GPU が外部メモリ(DRAM や SSD)を直接利用できるようする(メモリの容量を拡張する)技術 - コントローラ IP
- CXL-Opt は GPU のメモリ拡張をサポートするためのハードウェア制御技術であり、Panmnesia 社が提供している新しいメモリ管理技術
- PCIe ベースのブロック入出力プロトコル(CXL.io)、システムメモリ(CXL.cache)およびデバイスメモリ(CXL.mem)にアクセスするための新しいキャッシュコヒーレントプロトコルから構成される
- CXL 対応のインターコネクトボードは、デバイス間の物理的な接続(パス)を提供する
- CXL 対応のインターコネクトボードは GPU から DRAM にアクセスさせることはできるが、VRAM としては認識していないので拡張とは言えない
プロトコルについて
- CXL の標準では、3種類の独立したプロトコルが定義されている
- CXL.cache と CXL.mem プロトコルは、CXL.io プロトコルリンクとトランザクションレイヤーとは別の共通のリンク/トランザクションレイヤーで動作する
- これらのプロトコル/レイヤーは、Arbitration and Multiplexing(ARB/MUX)ブロックによって多重化されてから、4つの16バイトデータ slots と2バイトの巡回冗長検査(CRC)値からなる固定幅 528 ビット(66バイト)のフロー制御ユニット(Flow Control Unit、FLIT)ブロックを使用して標準のPCIe 5.0 PHYで転送される
- CXL FLIT は、PCIe 標準のトランザクション層パケット(TLP)とデータリンク層パケット(DLLP)データを可変フレームサイズ形式でカプセル化する
CXL.io
- いくつかの拡張機能を備えた PCIe 5.0 に基づいており、コンフィギュレーション、リンクの初期化と管理、デバイスの検出と列挙、割り込み、DMA、非コヒーレントなロード/ストアを使用したレジスタ I/O アクセスを提供する
CXL.cache
- 周辺機器が低遅延のリクエスト/レスポンスインターフェイスでホスト CPU メモリにコヒーレントにアクセス・キャッシュできるようにする
CXL.mem
- ホスト CPU が、揮発性(RAM)ストレージと永続的な不揮発性(フラッシュメモリ)ストレージ両方のロード/ストアコマンドを使用して、キャッシュされたデバイスメモリにコヒーレントにアクセスできるようにする
CXL ベースの製品について
Micron - Micron memory expansion module using CXL
- CXL を採用した Micron のメモリ拡張モジュール
Micron - CXL™規格を採用したデータセンター向けメモリ容量
Astera Labs - CXL Smart Memory Controllers
- CXL ベースのメモリに対して最適化されたメモリコントローラー
- Aurora A1000 はメモリコントローラーを搭載したメモリ拡張のためのモジュール?
- 推論向けに最適化されている?
- Micron 製のメモリとも互換性がある?
Astera Labs - Leo CXL® Smart Memory Controllers Astera Labs - Astera Labs’ AI Inferencing Demo with Leo CXL® Smart Memory Controllers Wins FMS Best of Show Award Micron - Astera Labs and Micron enabling best-in-class CXL solutions