バス幅(Bus Width)
- データを一度に転送できるビット数を指す
- 単位はビット(bit)で表される
- バス幅が広いほど、一度により多くのデータを転送できるため、データ転送の容量が増える
- メモリやデバイス間のデータ転送量の上限を決定する重要な指標
- PCIe の「バス幅」は、通常のメモリやデータバスの「バス幅」とはやや異なり、レーン数の意味で使われる
- PCIe では、データが「レーン」(Lane)と呼ばれる独立したデータ経路を介して転送される
- 各レーンは、1ビットずつのデータを同時に転送するため、複数のレーンを束ねることで転送量を増やすことが可能
- PCIe では、x1、x4、x8、x16 といった形でレーン数を表し、これをバス幅と呼ぶこともある
- x16 の場合、16レーン分のデータが並列に転送されるため、帯域幅が x1 の16倍になる
- PCIe の帯域幅はレーン数と PCIe の世代(バージョン)によって決まる
- たとえば、PCIe 4.0 では 1レーンあたりの最大転送速度が約 2GB/s であり、x16 では約 32GB/s の帯域幅が得られる
- PCIe 3.0、4.0、5.0 とバージョンが上がるにつれ、1レーンあたりの転送速度も向上するため、バージョンが新しいほど、同じレーン数でより高い帯域幅が得られる
帯域幅(Bandwidth)
- 一定の時間内に転送できるデータ量を指す
- 単位は 1秒あたりのギガビット(Gbps)やギガバイト(GB/s)で表される
- バス幅とクロック周波数(データ転送速度)によって決まるため、バス幅が広いほど、帯域幅も大きくなる可能性がある
- 計算式の例(メモリの場合)
DDRメモリの場合は「2」で倍増されます